ご先祖様から受け継いだものに感謝し、三原の食を未来へつなぐー 『仕出し風の里』

「せとなか百貨店」は、三原市の地域産業が生み出した数々のスグレモノが集まっています。その種類はバラエティに富んでおり、自分へのご褒美や手土産に最適なグルメの数々、事業者の職人が丹精込めて作る機能性を重視した寝具や衣類品、家具、美容品、生き物までさまざまな商品を展開しております。

せとなか百貨店では、三原市ならではの商品の魅力や、作り手の想いを発信していきます。ぜひ瀬戸内の楽しさ、面白さ、美味しさに出会ってください。

ご先祖様から受け継いだものに感謝し、三原の食を未来へつなぐー 『仕出し風の里』

第6回目にご紹介するのは、「仕出し風の里(かぜのさと)」の『 みはら神明鶏のとろ手羽』と『瀬戸内六穀豚の骨付きスペアリブ柚子味噌煮』。

『仕出し風の里』の店主、西原啓満さんは「地元食材を使った総菜を作ることで、地元の魅力を発信していきたい」との想いから、せとなか百貨店に商品を出品しています。

風の里の仕出し弁当は和洋折衷色とりどり。
「仕出しのルールを知らなかった」西原さんが自由に考えたメニューは、お客様から”新しい””全部食べられる”と好評をいただいています。

西原さんのオリジナリティあふれる商品の魅力、料理の世界へ導かれた不思議なストーリー、仕出し風の里の今後の展望をお届けします。

三原のブランド鶏使用。「みはら神明鶏」のとろ手羽 醤油ベースの甘辛い自家製タレ。大きい手羽先は食べごたえ&満足度抜群!

三原のブランド鶏「みはら神明鶏」の手羽先を使用した「みはら神明鶏のとろ手羽」は、醤油ベースの甘辛い自家製タレでじっくり火を入れ、コラーゲンたっぷりのぷりぷりとろとろに仕上げています。真空で低温調理しているので食感はやわらかく、形はくずれておらず美しく盛り付けられます。

煮込む前に手羽先をオーブンで焼き、さらにバーナーで焦げ目をつけることで、 パリッとした皮と香ばしさが良いアクセントに。

残ったタレは卵と混ぜて卵焼きにすると絶品です

「みはら神明鶏」とは

広島県三原市は県内約50%のシェアを誇る鶏肉の最大生産地です。「みはら神明鶏」は、豊かな自然と水に恵まれた安芸・備後の山々で、丹念に育てられました。

整腸作用のある生菌剤(プロバイオティクス)とハーブエキス配合の特殊専用飼料を与え、21日以上の休養期間を設け、健康に育てております。香りがよく、ほどよい弾力・コクと旨味があるのが特徴です。その中でも特に良質のものを選び、同市内で製造・ラベリングした鶏肉が「みはら神明鶏」となります。

瀬戸内六穀豚の骨付きスペアリブの柚子味噌煮込み

箸でほぐれるほどやわらかく煮込んでいますが、歯ごたえも残して満足感の高い仕上がりに

「瀬戸内六穀豚」は旨みたっぷり!

骨から出る旨みと、柚子味噌のコクと爽やかな風味が合わさったひと品は、酒の肴にもご飯のおかずにもピッタリ。箸でほぐれるほどやわらかく煮込んでいますが、歯ごたえも残して満足感の高い仕上がりに。

ボリュームがあるので、おもてなしのシーンにも◎。

特別な席にふさわしいものを!との想いから、お肉は特に上質なものを使用しています

広島県のブランド豚「瀬戸内六穀豚」の骨付きスペアリブに柚子味噌を塗り、 じっくりと煮込みました。

「瀬戸内六穀豚」とは

肉の旨み・豚の甘みを作り出す6種類の穀物(とうもろこし・マイロ・米・大麦・小麦・大豆)を中心とした飼料を与え育てました。飽和脂肪酸が高く、豚肉の甘み・香りが高いことが特長です。コクがある一方、さっぱりとした味に仕上がっています。

しっかり火を通して殺菌するため、業務用のスチームコンベクションを導入して温度管理しています。

しっかり火を通して殺菌するため、業務用のスチームコンベクションを導入して温度管理しています。

厳選した食材を使用し、温めるだけでそのまま食卓に出せて美味しくいただけるよう試行錯誤を繰り返し作りあげた逸品『 みはら神明鶏のとろ手羽』と『瀬戸内六穀豚の骨付きスペアリブ柚子味噌煮』。
ぜひお楽しみください。

『仕出し風の里』の歩み

現在の仕事を”天職”として業務に励んでいる、店主の西原さん。
実は、もともと料理人を目指していたわけではありませんでした。
しかし「今考えるとすべてがつながっている」のだそうです。
見えない力に導かれ料理の世界に入った西原さんの”不思議”で”素敵”なストーリーをお届けします。

ホールのアルバイトからスタートし、独立へ

西原さんは大学で電子工学を学び、専門を生かした職に就きました。
しかし、”何かが違う”と感じ、退職。
フランス料理店にアルバイトとして入社します。
その後お店が多店舗経営するにつれ、フランス料理店以外の居酒屋などでも勤務するようになりました。

ホール担当ではあったものの、お客様へのより良いサービスのため、キッチン業務を観察したり、キッチン担当者へ料理について様々な質問していたといいます。
それが後々役立つことになるのですが、西原さんはその当時は自分がお店を出すことは考えていなかったとのこと。

実家の母親が農業をやりつつひとり暮らしをしていたこともあり、将来を見据え会社を早期退職します。
”三原から世界へアプローチできる会社をつくりたい”と『仕出し風の里』を2011年に創業。

創業への道は、見えない力に導かれていたといいます。

「料理に関わることに進むほうに行くと、スムーズに進むのですが、料理の以外のことをやるとなかなかうまくいきませんでした」

ちなみに西原さんが創業前に占い師に「あなたの前世は4人いて、すべて料理にたずさわっている」と言われ、独立の年も明言されたとおりになったのも驚きです。

「こだわりのなさ」を強みに

都会的なエッセンスを加えた、和洋折衷の料理が魅力の仕出し風の里のお弁当。
しかし、このスタイルは創業当初から確立されたものではありませんでした。

西原さんは仕出し弁当について専門的に学んだことがなかっため、弁当づくりのルールが分からなかったのです。
そのため、最初は他店のホームページを参考に”典型的な田舎の仕出し弁当”をつくっていたといいます。
ところが、注文してくださったお客様に電話でお礼を伝えても反応はいまひとつでした。

「1年ほど経った時”自分が食べたいものを入れよう”と決め、メニューを変更したところ、お客様の反応がよくなりました。
お客様から”全部残さず食べられて良かった””今までの仕出し弁当と違って新しい”と喜んでいただけ、自分の判断は間違っていなかったんだと思いました。
ルールが分からなかったので自由に変えたのですが、それが良かったのではないかと思います」

例えば、天ぷらには抹茶塩をつけるのが定番ですが、西原さんは抹茶塩が苦手な人のためにめんつゆも添えることに。

リニューアルしたメニューは広島牛のローストビーフ、グラタン、すき焼き、ステーキなど、当時にしてはそれまでの仕出し弁当の概念をくつがえすものばかりでした。

西原さんはお客様の声を大切にし、反応が思わしくないメニューは迷うことなくメニュー表から下げ、代わりに新しいメニューを入れるのだそうです。

「こだわりがないとよく言われます。自分のこだわりを前面に出して売れなかったら意味がないので、売れるものをつくります」

仕出しについての知識がなかった分固定概念にとらわれず、柔軟な対応を取ることができたのです。

西原さんはジャンルにとらわれない形態で食を提供しています。
「仕出し風の里」のほかに焼肉店「日日平穏(ひびへいおん)」を2023年4月、三原市宮原にオープンしました。

仕出しの仕事は早朝からお昼に集中し、焼肉店は夜が繁忙のピーク。
体力的には大変ですが、仕出し弁当の配達時に伺うお客様の反応を励みに、日々業務にまい進しています。

地元食材を使った「みはら神明鶏もも&世羅みのり牛中落ち焼肉弁当」

地元食材を使った「みはら神明鶏もも&世羅みのり牛中落ち焼肉弁当」

コロナ禍が追い風に

西原さんは起業時、来店型の飲食店を出すことも検討しましたが、経営のリスクを考え最終的に仕出し店を選びました。

「来るか来ないか分からないお客様に対して材料を用意しロスを出すのではなく、注文いただいたものを確実にお届けする仕出しを選びましたが、今思えばそれが正解でしたね。コロナ禍で仕出しの注文は倍になりました」

コロナ禍では多くの飲食店がデリバリーを始めたものの、配達のノウハウがないため苦戦したお店も少なくありませんでした。そのような中、風の里はデリバリーの経験が豊富だったため、スムーズに対応できたのです。

西原さんは配達地域を三原市のみならず、広島県全域に広げました。
「三原市には仕出し店が他にも5店舗あったのですが、お客様の奪い合いをするのは良くないと思い配達区域を広島県全域にしたんです。私は配達するのに慣れていたし、大変でしたが面白かったです」

地理的な要因も大きかったといいます。
「仕出し風の里」を構える久井町は、かつて日本三大牛馬市として栄えていた町。
牛馬を全国から集め、また送り出すために整備された道路はデリバリーに追い風となったのです。

「食とのご縁」はご先祖様からのプレゼント

西原さんは、今の仕事は"ご先祖様が導いてくれたもの”と考えているのだとか。

祖父は牛馬市に関わる仕事をしていたのですが、それを知ったのは広島牛の取り扱い店舗として登録した後でした。

また西原さんの実家は代々米農家を営んでおり、弁当に入れる米は仕入れる必要がありませんでした。

「米農家は私で8代目なんです。先祖が用意してくれている田んぼで稲を育てて収穫してお米になっています。”このお米をきちんと使いなさい”と先祖が言っているんだと思いますね」

野菜はスーパーでも仕入れるものの、西原さんのお母さまが育てているものを使用。

ちなみに西原さんの息子さんは、将来うどん屋を創業するために現在香川県で修行中なのだそう。
西原家の食に携わるマインドは脈々と受け継がれているのです。

三原の食を継承し、未来へつなぐ

順調に事業を展開している西原さん。
今後はご自身のお店のみならず、地域全体を盛り上げていきたいとのことです。

「地元の仕出し屋はどこも後継者不足です。昨年は5軒あったうち2軒が閉店しました。このままいったらコンビニ弁当だけになってします。
そのため、この地域を一気に引き受けるための大きな工場を作りたいですね。
さらに人材育成にも力を入れていきたいと思っています」

西原さんは地産地消をモットーに、食材はできる限り広島県産のものを使用するようにしています。
ときに生産者と会うこともあり、生産者の苦労に感謝の念を抱きながら仕事をしているのだそうです。

また食の提供だけでなく、食体験や食文化の継承を大切に考えています。
そのため、若い世代の人たちの声にも熱心に耳を傾けます。

「若い人たちの注文はお祝い事が多いのです。
今の20代、30代の人はお産やお食い初めなど、自分の子どもに対しての行事を、僕らの時代よりきちんとやっているんですね。
ですので、お祝い事のことも力を入れてやろうと思っています。

このへんは過疎地で人口もどんどん減っていますが、若い人たちに戻ってきてもらえるような地域にしたいですね。
個人の力では限界がありますが、食べることは継承できたらいいなと思っています」

ご先祖様から受け継いだものを大切に、常に感謝の心を忘れず、地域の人の声に耳を傾ける西原さん。
三原の人たちが人生の節目節目で大切な人と食べる「仕出し風の里」の料理は、食文化や食体験やとともに次世代へと受け継がれていくのでしょう。

見た目も美しい「料亭の焼鯛祝い膳」

見た目も美しい「料亭の焼鯛祝い膳」

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三原のブランド鶏「みはら神明鶏」の手羽先を使用した「みはら神明鶏のとろ手羽」は、醤油ベースの甘辛い自家製タレでじっくり火を入れ、コラーゲンたっぷりのぷりぷりとろとろに仕上げています。真空で低温調理しているので食感はやわらかく、形はくずれておらず美しく盛り付けられます。

みはら神明鶏のとろ手羽 9本セット(3本入り 3袋)

3,300円(税込)

個数

三原のブランド鶏「みはら神明鶏」の手羽先を使用した「みはら神明鶏のとろ手羽」は、醤油ベースの甘辛い自家製タレでじっくり火を入れ、コラーゲンたっぷりのぷりぷりとろとろに仕上げています。真空で低温調理しているので食感はやわらかく、形はくずれておらず美しく盛り付けられます。

セット 3袋
産地情報 広島県三原市産
容量
(g / ml / 個数 / セット)
9本(3本入り 3袋)
特定原材料等
(28品目)
小麦、大豆、鶏肉
栄養成分表示 エネルギー:659kcal、たんぱく質:49.6g、脂質:47.1g、炭水化物:8.5g、食塩相当量:2.1g
賞味期限 / 消費期限 7日
配送方法 冷蔵
注意事項 開封後はお早めにお召し上がりください。

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