地域の伝統工芸品×浅野藩ゆかりの銘茶!こだわりぬいた黒谷の財産を商品化

「せとなか百貨店」は、三原市の地域産業が生み出した数々のスグレモノが集まっています。その種類はバラエティに富んでおり、自分へのご褒美や手土産に最適なグルメの数々、事業者の職人が丹精込めて作る機能性を重視した寝具や衣類品、家具、美容品、生き物までさまざまな商品を展開しております。

せとなか百貨店では、三原市ならではの商品の魅力や、作り手の想いを発信していきます。ぜひ瀬戸内の楽しさ、面白さ、美味しさに出会ってください。

地域の伝統工芸品×浅野藩ゆかりの銘茶!こだわりぬいた黒谷の財産を商品化

三原市の北西部、のどかな田園風景が広がる大和町黒谷地区

ここには伝統工芸品や浅野藩ゆかりの銘茶など、さまざまな地域の財産が眠っています。

大切な黒谷の財産を掘り起こし、地域を活性化させようと手を挙げたのが三原市の地域団体「まほろばくろたに」です。

今回は、そんな「まほろばくろたに」の商品を取り上げたいと思います。

三原市大和町の下草井銘茶「鷹の爪上茶」

黒谷地区に江戸時代から伝わる、浅野藩に献上され、その品質の良さから広島藩地誌「​​​​​藝藩通志(げいはんつうし)」にも記載された、銘茶「鷹の爪上茶」。

作り手の減少により一度はその伝承が途絶えた鷹の爪上茶を復活させようと、まほろばくろたにのメンバーが京都府京田辺市手揉技術保存会・山下名人のもとで4年間本格的な手揉み煎茶の作り方を学び、「鷹の爪」の復活が実現しました。

子孫樹より採取した茶葉

子孫樹より採取した茶葉

【高級手揉み煎茶】香味の良い、さわやかな味わいの秘密

贅沢に「一芯二葉(いっしんによう)」のみを手摘み


「一芯二葉」を丁寧に摘んだお茶は、渋みのもととなるカテキンの生成が少なく、甘みのあるおいしいお茶に仕上がります。

ホイロ(製茶用の乾燥炉)で5,6時間かけて手揉みし、じっくりと仕上げました。


夏場は水出し茶がオススメ!香味とうま味が引き立ちます。

「一芯二葉」とはー

収穫期のお茶の木の枝には、先端に「芯」があり、そこから下へと互い違いに葉がついています。「芯」は、まだ葉が開いていない「芽」の状態です。

この柔らかな「芯」と、2枚の葉を合わせて「一芯二葉」といいます。生まれたてで、とても柔らかい部分です。

まだ若く、紫外線をあまり浴びていないので、渋みのもととなるカテキンが生成されておらず、甘みの強いおいしいお茶となるのです。

健康にもやさしい、無農薬の茶葉を使用

健康にもやさしい、無農薬の茶葉を使用

茶葉は丁寧に手摘み

茶葉は丁寧に手摘み

ホイロを使い、手もみする様子

ホイロを使い、手もみする様子

「まほろばくろたに×広島大学」黒谷茶るま

平成30年、「まほろばくろたに」は浅野家に献上していた日本茶の復興と地域の伝統工芸の認知度を向上すべく、広島大学文学部(文化財学分野)の皆様と共に、地域の元気応援プロジェクト「楽しゅう 飲みん茶い」に取り組みました。

その結果誕生したのが、大和町の下草井銘茶「鷹の爪」、三原の伝統工芸品「三原だるま」、福山市の伝統工芸品「備後絣(びんごかすり」の巾着がセットになった「黒谷茶るま」です。

大和町の下草井銘茶「鷹の爪」、三原の伝統工芸品「三原だるま」、 福山市の伝統工芸品「備後絣(びんごかすり」の巾着がセットに。

大和町の下草井銘茶「鷹の爪」、三原の伝統工芸品「三原だるま」、 福山市の伝統工芸品「備後絣(びんごかすり」の巾着がセットに。

広島大学の学生が若者らしい自由な発想を活かし、伝統ある「三原だるま」からデザイン

ひろしま製品のひとつとして、広島県庁に展示

広島県産のお茶と伝統工芸品を、同時にお楽しみください。

内容:緑茶(手もみ煎茶)20g アルミ蒸着袋入り
   茶器用みはらだるま 備後絣巾着入り
原材料:緑茶
消費期限:別途ラベルに記載
保存方法:直射日光や高温多湿の場所を避け保存し、開封後は早めにお飲みください。
事業者:まほろばくろたに鷹の爪茶園

「三原だるま」とはー

江戸時代に疫病を払うものとして作り始めたと伝えられており、後の城下町で下級武士の副業として発展したといわれています。
いつの時代からか、三原の伝統行事である「神明市」で三原だるまを売るようになり、「神明市」は別名「だるま市」とも呼ばれ、三原の名物にもなっています。

家族の数だけだるまを買い求め、その背に一人ひとりの名を書き入れることで、家庭円満や開運を願ったと言われる「三原だるま」。縁起の良い想いが一つに詰まった、可愛らしいだるまです。

今後は宮島焼きとのコラボ商品を開発中

まほろばくろたには、地域でお茶を楽しむ空間や機会を創出するため、約3年間広島大学でプロジェクトに取り組んできました。

今後も新たに、三原だるまと鷹の爪上茶、広島の伝統工芸品「宮島焼き」をセットにした商品を開発中とのことです。

江戸時代から焼かれ始めたと伝えられている宮島焼は、材料が特殊なことで有名。嚴島神社本殿下の砂を入れており、「お砂焼」の名でも知られています。

現在宮島焼きを作っている窯元は、3社のみ。川原厳栄堂では、職人さんが一人で宮島焼きを作っている状況です。
まほろばくろたには、人手不足の窯元の手助けがしたいという想いで、宮島焼きとお茶のコラボ商品を企画しています。

地域活性化のため2012年に発足「まほろばくろたに」

まほろばくろたには、2012年4月に、地域活性化と広島県三原市の伝統工芸品を後世に残したいという想いから発足された地域団体です。

お茶摘み、お茶づくり体験会を通じ交流人口を増やすことで地域活性化に貢献し、お茶文化の復旧に努めるとともに、地域の文化・産業の掘り起こしを行うという信念のもと、活動をしております。

2012年4月、地域活性化のための団体、まほろばくろたにを有志で立ち上げました。
主として60歳以上の会員(地元市民)12名により発足されました。
ちなみに「まほろばくろたに」という名前には、日本武尊の詠んだ歌「やまとまほろば」と同じく「美しくいいところ」という意味があります。

当初の主な活動は、ご紹介した浅野藩ゆかりの銘茶「鷹の爪上茶」の復活に向けた取り組みでした。
現在はお茶作りだけでなく、ほたるの里づくりや、山城の整備作業など、地域に根ざした幅広い取り組みを行っています。

事務局長、和氣さんはもともと会社員だった

「まほろばくろたに」事務局長の和氣さんはもともと、松下電器(現パナソニック)で会社員として働いていました。昭和44年に本社に入社し、その後平成13年から松下、マツダ、フォードとの合弁会社、株式会社日本クライメイトシステムズへの出向し、その間に定年を迎えました。

そんななか、地元の三原市から要請があり、平成20年に公民館の館長を務めることに。館長になったことがきっかけで、和氣さんは地域の活性化事業に携わることになります。

そして2012年4月、和氣さんら地元市民の有志12名により、地域活性化のための団体「まほろばくろたに」が発足されました。

会社を辞めて地元で働くことへの葛藤

和氣さんの祖先は村長や地域の役人、江戸時代は庄屋(しょうや)をやっており、ずっと地域に尽くす役割を担ってきました。
和氣さんは、自分自身もそういった先祖代々のDNAを受け継いでいるのではないかといいます。

「長年勤めてきた会社を辞め地元の公民館で働くことに、周囲からは反対意見もありました。安定した職に就いていたこともあり、自分自身も本当に今の会社を辞めるべきなのか葛藤がありました。

それでも、『地域のために役に立ちたい』『定年退職したら地域に恩返しをしたい』という気持ちが強くあり、公民館の館長を務めることを決めました。」
現在和氣さんは、総務や企画、経理、財務など会社員時代に得たスキルを地域に役立て、活躍しています。

和氣さんがやりがいを感じるのは、地域に人がたくさん集まったときだといいます。
「広島大学とのプロジェクトやお茶づくりのワークショップなどを通し、町の賑わいを実感できたときは、地域の役に立っていると実感することができますね。

今後も地域に活気が溢れ、皆さんが笑顔になれるようなイベントを考えていきたいと思っています。」

まほろばくろたにの幅広い取り組み

まほろばくろたにではお茶作りだけでなく、ほたるの里づくりや、山城の整備作業など、幅広く地域の取り組みを行っていました。
ほたるの里づくりは現在、ほとんど蛍が生息しなくなった関係で活動を休止しています。
山城の整備活動は、まほろばくろたにのメンバーやプロの作業員と一緒に現在も取り組みを行っています。

同じく和氣さんが事務局長をしているNPO法人ふるさとくわなしが扱っているハトムギ焼酎は、道の駅にも置かれています。
今後は商品のネット販売にも、さらに力を入れていく予定です。「まほろばくろたに」のこれからの取り組みに、ご注目です!

Product作りてのおすすめ!

地域の元気応援プロジェクト「楽しゅう 飲みん茶い」により誕生しました!浅野家に献上していた日本茶の復興と地域の伝統工芸の認知度を向上すべく、広島大学文学部(文化財学分野)の皆様と共に、2019年度から取り組んだプロジェクトにより誕生した商品です。三原の伝統工芸品「三原だるま」を茶器用にデザインし、福山の伝統工芸品備後絣の巾着に「下井草鷹の爪」を封入。使用後は、500円玉専用の貯金箱にもなる。

黒谷茶るま 1個

2,600円(税込)

個数

地域の元気応援プロジェクト「楽しゅう 飲みん茶い」により誕生しました!浅野家に献上していた日本茶の復興と地域の伝統工芸の認知度を向上すべく、広島大学文学部(文化財学分野)の皆様と共に、2019年度から取り組んだプロジェクトにより誕生した商品です。三原の伝統工芸品「三原だるま」を茶器用にデザインし、福山の伝統工芸品備後絣の巾着に「下井草鷹の爪」を封入。使用後は、500円玉専用の貯金箱にもなる。

セット 緑茶
産地情報 日本
容量
(g / ml / 個数 / セット)
20g
賞味期限 / 消費期限 1年
配送方法 常温

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